| 【海鳥識別ハンドブック】箕輪義隆著/文一総合出版 海鳥は鳥屋にとって最も馴染みの薄い分野の一つではないかと思いますが、これはもったいないですよね。日本は海に囲まれた島国なんですから。 そんな現状を打破する起爆剤となる可能性を秘めているのが本書。国内の海鳥ウォッチングに欠かせない一冊となるのは間違いないでしょう。 イラストは精密画に定評のある箕輪さん。と思ったら、解説も執筆されています。 鳥のサイズに関するデータは全長と翼開長だけでなく、翼長、露出嘴峰、?蹠(フショ)、尾長まで。海鳥は落鳥を見つけたり弱っている個体を保護する機会が比較的多いので、その際の種の同定に役立ちそうです。 識別に関する新しい知見(今まで私が知らなかっただけかも知れませんが…)も盛り込まれています。例えばシロエリオオハムの下尾筒やアナドリとオーストンの翼帯の出方の違い、ウミウの顔の白色部の見え方など。今後は気をつけて見てみましょう。 また最近の鳥本のお約束ですが、コバシウミスズメやアメリカウミスズメなど公式記録の無い種も掲載されています(コバシウミスズメ生殖羽のイラストがまた美しい!)。 個人的にはトウゾクカモメ類のページが好き。成鳥、幼鳥、暗色型〜淡色型まで様々なバリエーションの飛翔図が整然と描かれていて、見ていて気持ち良いです。 (2007/1/28記) |
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| 【野鳥と木の実ハンドブック】叶内拓哉著/文一総合出版 野鳥が食べている木の実や種が何の木なのかが分かるようになったらカッコ良いなあと予々思っていまして、実は樹木や草花のフィールドガイドを持っていたりするんですが、実際には全く使わないまま本棚の肥やしになっちゃっています。 というわけで、本書のターゲットはまさに私のようなヒトではないかと思います。 きちんとした本になって出版されるくらいですから、私のような鳥屋さんが結構いるということですねぇ。 本書に掲載されている木の実のうち、半分くらいは叶内さん自身が食べて「甘くておいしい」とか「特に味がない」とかコメントしているのが面白いです。 ところで、柿の木の正式名称は何だかご存知でしょうか。 本書によると野生種としては「カキノキ」が正式名称だそうです。 ネットでさらに調べてみると「カキ」は品種改良された栽培品種のようです。…ふ〜ん、知らなかった。。。 (2007/1/28記) |
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| 【カモメ観察ノート】永井真人著/文一総合出版 図書館で借りてみたのですが、意外と(っていうのは著者に失礼?)面白い本でした。 ただし内容は飽くまでマニアック。 本書は2006年4月に出たばかりなので、種や亜種の分類は氏原さんの『カモメ識別ハンドブック』より先進的(?)ですが、不確実要素も含めて全部ぶちまけてある感じです。 しかし不確実なことは「よく分かっていません」とか「憶測です」とちゃんと書いてあるので、ちゃんと読めば誤解することはないと思います。 見て識別するための本というよりは、見ながら一緒に悩むための本といったところでしょうか。 23ページのカモメの年齢なんてどうでもいいじゃねえか!!!!僕もそう思うときがあります。というコメントが好き。 (2007/1/28記) |
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| 【シギ・チドリ類ハンドブック】【カモメ識別ハンドブック】 氏原巨雄・氏原道昭著/文一総合出版 両方とも今さらですが、まだレビューを書いてなかったので書いておきます(律儀な私)。 シギチの方は待望の一冊って感じで、台湾から帰国して真っ先に本屋へ買いに行った記憶があります。重い"SHOREBIRDS"を持ち歩かずに済むというのは本当に有り難いです。 個人的には道昭さんが描くのっぺりした脚がけっこう好き。 カモメの方は、シギチのついでに買っておいてあまり見ていませんでした。最近ようやくペラペラと眺めるようになりましたが、カモメはやっぱり難しいですね。 一部のカモメではまだ種の分類が流動的なので、必ずしも本書の内容が最終版ではないようですが、フツーにカモメを見る分にはこれで十分だと思います。 (2007/1/28記) |
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| 【日本の鳥550】文一総合出版 現在日本の鳥見人に最もよく使われている写真フィールドガイドの一つでしょう。 表紙に鳥の顔写真が並んでいるあたりからしてマニアックですが、解説内容も種の識別に重きが置かれているようです。ところどころに挿入されているコラムが意外と面白いです。一種当りの写真数は概して3、4枚程度と比較的多めで、性別・年齢・季節などにより羽衣の異なるものをなるべく載せるように工夫されています。しかしピンボケやブレている写真が多いのが難。 水辺の鳥、山野の鳥2冊組の構成は好き嫌いが分かれるところだと思います。個人的には、値段も妙に張るし(2冊で6,400円!)、2冊に分かれている方がむしろ使いにくいと感じることが多いです。どうせ2冊に分けるのだったら、1冊ずつがもう少し厚くなってもいいからサイズをもっと小さくするべきだと思います。 |
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| 【台灣野鳥圖鑑】亞舍圖書有限公司(台灣野鳥資訊社/日本野鳥の会 監修) ひと昔前の日本の「フィールドガイド日本の野鳥」に当たるバイブル的存在。これまで私が台湾国内で見かけた鳥見人のほぼ100%が所有していたという恐るべき普及率を誇りながら、何故か街なかの書店では見つけることができません。有給休暇をとって台北市野鳥学会事務所を訪ね、ようやく入手することができました。価格は900元(約3,150円。写真は台北市野鳥学会オリジナルビニールカバー50元がかぶせてあります)とやや高い気もしますが、谷口高司氏による美しく正確なイラストは見る者に安心感を与えてくれますし、構成は「フィールドガイド日本の野鳥」を踏襲しており親しみやすいです。私は購入後すぐに、和名を調べてはせっせと書き込むという重労働を始めたのですが、巻末に中名ー和名対照リストが載っていることに途中で気付きズッコケてしまいました。ほかにも学名索引、英名索引付きという親切設計。間違いなく台湾鳥見人必携の書といえる名著です。 |
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| 【台灣常見100種鳥類】(社)台北市野鳥学会 台湾で見られる基本種100種(かご抜け含む)+台湾固有種15種の写真図鑑。基本的にはビギナー向けなのでしょうが、使ってある写真はよく撮れているものばかりなので、「台灣野鳥圖鑑」のイラストだけではイメージがつかみにくい場合などに補完的に使えるのでは、と思い購入しました。定価150元(約525円)のところ、特別価格99元で売ってもらいました。 |
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| 【Birds of China】OXFORD 2000年に出版されたばかりのフィールドガイドで、中国全土と台湾の野鳥をカバーしています。収録種数が1,300種以上にのぼる割にはコンパクト(?)です。一種ずつに分布図が示されているのも親切。解説はやや短めですが、収録種数を考えるとかなりがんばったと言えるでしょう。 イラストは数人の画家が分担して描いているので、多少の善し悪しのばらつきは仕方ないのですが、、、ムシクイ類を数人がかりで描いているため、イラストで比較ができないのはちょっと困ります。また、種の分類は最新の遺伝学に基づいているとのことですが、ハチクマやイワツバメばかりでなくトビやツリスガラまで洋の東西で別種扱いになっているほか、ハクセキレイの亜種の一部が別種扱いになっているなど、とっつきにくい面があります。 |
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| 【台湾野鳥地図】晨星出版 台湾の探鳥地ガイドです。土地勘が全くない私にとってはまさに必需品。台北に到着したその日に購入しました。写真がふんだんに使われており、また巻末には台湾の代表的な鳥が写真とともに紹介されているので眺めているだけで結構楽しめます。定価580元(約2030円)。 この本の最大の欠点は中文で書かれているという点です…。 |
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| 【台北鳥視界 - 四季賞鳥指南】台北市政府新聞處 台北市内16ヵ所プラス烏來の探鳥地ガイド。地図が分かりやすいイラストで示してあって公共交通機関の便についても詳しく載っているので、台北市内に限って使うのであれば上述の『台湾野鳥地図』よりこちらの方がオススメ。2003年10月に発行されたばかりなので情報が新しいのも魅力です。身近な野鳥20種の鳴き声が収録されている8cmCDが付いて250元(約800円)はお買得!と思います。 |
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| 【BIRD GUIDE】COLLINS 1999年出版。ヨーロッパのフィールドガイドは数多ありますが、その中にあって決定版と呼ぶにふさわしい完成度を誇っています。 イラストは美しいばかりでなく、性別・年齢・季節・亜種などにより羽衣の異なるものが多数収録されています。また、形質上の特徴が書き込まれているため、テキストを読まなくても識別ポイントを押さえられるのもありがたいです。 解説は詳細で、稀な鳥を除いて分布図も付いています。 【BIRDS of EUROPE】HELM 上述の"BIRD GUIDE"が出版されるまで使っていたフィールドガイドです。Lars Jonssonによるイラストが秀逸で、絵本として楽しめるほどです。私のお気に入りは見開き2ページに亘って展開されるエリマキシギ(Ruff)のイラスト。 |
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| 【AUSTRALIAN BIRDS】LANSDOWNE 1995年、オーストラリアのカカドゥ国立公園へのバードウォッチングツアーに参加した時に現地購入したものです。 やや細長い(本の幅が狭い)のは、片手で扱えるように考慮されているためです。ほとんどの種について分布図が付してあるほか、種によっては卵のイラスト、サイズが示されている点がユニークです。 |
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| 【SHOREBIRDS】HOUGHTON MIFFLIN COMPANY 言わずと知れた世界の渉禽類識別ガイド。解説は詳細、イラストも申し分なく、シギ・チファン必携の書とされる名著です。 もともと日本のシギ・チは大部分が旅鳥ですし、記録そのものが少ない珍鳥・迷鳥も少なくありません。そういった鳥に関しては日本のフィールドガイドだけではどうしても情報が不足しがちなので、本書が重宝されるのです。 |
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| 【SEABIRDS】HOUGHTON MIFFLIN COMPANY 世界の海鳥をカバーしている識別ガイドです。海鳥に関してこれだけ詳細な解説が記してあるという点で貴重だとは思うのですが…、使う機会が少ないこともあってほとんど読んだことがありません。イラストは、カモメ類を見る限りではあまり正確とは言えないようです。 |
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| 【WATERFOWL】HOUGHTON MIFFLIN COMPANY 世界のガン・カモ・ハクチョウ類の識別ガイドです。イラストが非常に美しく個人的には好きな本なのですが、普段カモ類を見る場合には日本のフィールドガイドで事足りてしまうので、あまり出番はありません。解説はかなり詳細で、読みごたえがありそうです。 なお、オリジナルはHELMから"WILD FOWL"のタイトルで出版されているようです。 |
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| 【世界の渡り鳥アトラス】Newton Press 鳥の渡りにテーマを絞って現時点で分かっていることをまとめた解説書、のようなものです。解説書といっても堅苦しいものではなく、地図やイラスト、写真がふんだんに使われており、文字も大きく絵本感覚で読めます。鳥の渡り全般に関して分かりやすく解説してあるほか、北アメリカ大陸、ユーラシア大陸など地域別に代表的な渡り鳥を数種類ずつピックアップして解説してあります。 これまでご紹介したフィールドガイドと異なり、インドアで読む本です。 |
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| 【ザ・ビッグイヤー】マーク・オブマシック著/アスペクト 一年間で何種類の野鳥を確認できるかを競う壮絶なスポーツ、「ビッグイヤー」。毎年行われているこのバードカウントが「イベント」ではなく「スポーツ」というところがアメリカっぽいような。しかし重症の鳥屋なら、この本の中で描かれている数々のエピソードのうち幾つかは身に覚えがあるはず。…というわけで鳥屋にとっては面白い本かもしれないけれど、フツーのヒトが読んだら一体どんな感想を持つだろうか。。。 |